食肉の帝王 【溝口敦】

食肉の帝王 (講談社+α文庫)

食肉の帝王 (講談社+α文庫)

ハンナングループのボスである浅田満に関してのノンフィクション。

めちゃくちゃ細かく書かれていますが、要はBSEで国産牛の食肉を焼却処分するときに、輸入牛も混ぜて処分していっぱい補償金をもらったようです。
焼いちゃったら証拠とか残らないですからね。

ちなみに、食肉の焼却処分に対する補償金をごり押しで通したのが鈴木ムネオとのことです。
ムネオさんはいろんな本で登場して、本ごとに被害者と悪役(この本では悪役ですね)とはっきり分かれており、人物像がつかみづらいなとよく思います。

あと、本書では浅田満の人物像も描かれていますが、吝嗇で義理人情に厚い感じが伝わってきて、個人的には好感度高かったです。